自律神経
当院では自律神経の調整のために、バイタルリアクトセラピーをメインに行います。
バイタルリアクトセラピーは脳で一番大きな神経の三叉神経に刺激を送り脳のエラーを取り除くアプローチをします。次に身体の構造上の乱れやバイオメカニクスを整えます。
脳のエラーは、生活によるストレスや長時間のパソコン業務などにより脳にストレスを受けると出やすいです。めまいや耳鳴り、眼精疲労、肩こり、腰痛など様々な症状を引き起こします。
構造上の乱れは人間の身体は左右非対称であり右に肝臓、左に心臓があり49:51という具合に左右の重心に誤差があります。
そのことによりきちんとした身体の疲労回復が出来ない場合は骨盤にずれが起こり始め、左足が右足よりも長い傾向になり身体がねじれ始めます。
さらに肩にもローテーションがおこり左肩が後ろで右肩が前に出やすくなります。
これは右利き、左利きなどの関連もありますが身体の回旋という形で左右差が生まれます。
それらの乱れを放置すると身体のねじれが脳にとってはストレスになり自律神経が乱れ始めます。
このようなケースは筋肉や靭帯、骨にアプローチをしていき構造を正常な状態に戻していきます。
構造上の問題はベッドに横になってもらい足の長さの検査やバンザイをしてもらい指の高さの違い、身体を回旋してもらい左右のどちらの可動域が多きかなどの検査によって判断します。
それに対して脳のエラーは視力や眼球運動が検査の対象になります。
目の前に検査棒を置き左右に動かして眼球の可動域検査、棒を近づけたときにきちんと寄り目になるかという輻輳検査などを行います。
当院では自律神経のトラブルは週1回の施術で2か月くらい経つと症状の軽減が見られるケースが多いです。軽い症状であれば3~4回あれば軽減する傾向にあります。
自律神経には活動時に優位になる交感神経と休息時に優位になる副交感神経があります。
交感神経と副交感神経には日内変動があり昼間は交感神経が優位で身体は活動的であり夜は副交感神経が優位で身体は休まる方向に動きます。
交感神経や副交感神経の活動が乱れ、日内変動のバランスが乱れると身体に不調がきたします。
人間の身体は走った時に肺に酸素をたくさん取り込み身体の隅々まで酸素を送る必要があります。そのような時には交感神経が優位になり血液を身体の隅々まで送れるように血管を細くして血圧をあげて勢いよく心臓から血液を送り出します。それと同時に活動によって上がってしまった体温を下げるために毛穴が開いたり汗を出したりと交感神経の活動は幅広い分野で連動します。
また長時間パソコンを見ることにより目から入る光の量が増えその刺激が脳に伝わり交感神経亢進の状態になります。
五月病なんて言葉がありますが春になると昼間の時間が長くなり光の量が増えはじめ、新緑が普段以上に目を刺激して自律神経のバランスを崩しやすくなります。
◎交感神経が優位な時に身体に起こること
- 脳血管を収縮させる
- 瞳孔の拡大、涙の分泌を抑制する
- 唾液が出づらくさせる
- 気管支を拡張させる
- 心拍数を増やす
- 消化を抑制する
- 排便・排尿を抑制する
- (暑い時など)汗を分泌して体温を下げる
- (寒い時など)鳥肌を立てて熱を発生させる
- 末梢血管を収縮させる
◎交感神経が優位なときに出やすい症状
- 頭痛(緊張性頭痛)
- 眩しさ、目が乾く
- 口が乾く
- 動悸、息苦しさ
- 便秘、下痢
- 胃痛、腹痛
- 体温調節がしづらい(熱がこもる)
- 過緊張、首肩こり
交感神経が過度に優位になると、アクセル全開になりすぎるため不調につながります。慢性的にストレスがかかっていると、交感神経を優位にしてがんばるしかありません。その代償に、首肩こりや頭痛、動悸など、上記の症状が発生します。
◎交感神経のスイッチが入るタイミングは?
- 日中
- 興奮したとき
- 驚いた時
- ストレスを強く感じたとき
- 緊張したとき
- 不安を感じているとき
- 危険を感じたとき
副交感神経は身体の回復時に活動が高まり夕方から夜にかけて活動が高まります。
暗くなると目からの光が入る量が減り身体の活動も落ち交感神経の活動が下がりそれとは逆に副交感神経の活動が高まり血管を拡張させ心拍数を抑え血圧を低下させます。それと同時に内臓の働きを活発化させ消化の働きを高めたりもします。
◎副交感神経が優位な時に身体に起こること
- 脳血管を拡張させる
- 瞳孔を収縮させる
- 気管支を収縮させる
- 心拍数を減らす
- 消化を促進する
- 排便・排尿を促進する
◎副交感神経が優位なときに出やすい症状
副交感神経はリラックスの印象が強いので「体に良いもの」と思われがちですが、副交感神経のはたらきが強すぎたり、適切なタイミングではたらかなかったりすると、不調の原因になります。
- 頭痛(片頭痛)
- 涙が出る
- 徐脈(脈が遅くなりすぎる)
- だるさ・朝起きられない
◎副交感神経のスイッチの入るタイミングは?
- 眠っているとき
- リラックスしているとき
- 食後にゆっくりしているとき
- 癒しを感じたとき
夜になると眠くなるのは、副交感神経のスイッチが入るようにできているからです。「規則正しい生活をしましょう」とよく言われますが、これは「人間に備わっている自律神経のリズムを乱さない生活」という意味になります。夜勤や当直、昼夜逆転の生活が体によくないのはこのためです。
◎大切なのは交感神経・副交感神経のバランス
交感神経・副交感神経の2つはどちらがいいという訳ではなく、両方がオン・オフになり、状況に応じてバランスよく切り替わる状態が理想的です。
日中、学校の授業や仕事に集中したい時には交感神経が優位になって「興奮モード」にならなければ活動ができません。夜、ぐっすり休んで疲れを取るためには「お休みモード」になることが必須ですよね。
しかし、ストレスがかかって慢性的に緊張状態になると、夜も「興奮モード」がはたらいてしまいうまく休むことができません。これが積み重なると、自律神経のバランスが乱れてスイッチの切り替えが上手くいかず、不調につながるのです。
また高齢者は副交感神経の活動が下がる傾向にあり交感神経亢進の症状が出やすいと言われています。
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